高松求氏 基調講演

|1|2|

次のページLinkIcon

茨城大学農学部公開ワークショップ 基調講演 高松求氏



2007年12月13日-14日。
茨城大学農学部が主催し、東京農工大学名誉教授 塩谷哲夫氏が代表を務める「ふるさと農地再生委員会」と、中央農業総合研究センター、日本雑草学会、日本農作業学会関東支部の共催で「カバークロップワークショップ」が開催されました。

■シンポジウム開催の意図

公開シンポジウムの開催主旨は、「カバークロップ(緑肥)」研究の第一人者の方々を招いた研究交流にありました。
しかし、本当の主旨は、アカデミックな立場の方々に農業経営者である高松求氏(77歳)の話を聞かせ、篤農家の農業技術を再評価することを触発することだったのではないか?というのが私の憶測です。
兎角、農業経営者と試験研究機関とでは、研究の方向性も、その結果についても、乖離していると認識されています。
事実、今回のようなアカデミックな場で、農業経営者の経験話を基調講演にする機会は極めて少ないのが現実です。このことだけでも、今回のシンポジウムは大きな意義があったのではないかと私は思っています。

■「ふるさと農地再生委員会」

もちろん、このような機会が実現したのは、ただの思いつきだけではありませんでした。
今回のシンポジウムを企画し開催した、茨城大学農学部准教授の小松崎氏と、高松氏との出会いは、20年以上も前に遡ります。高松氏の高い技術力に驚愕した小松崎氏は、長年にわたり高松さんの圃場を調査してきた経緯があります。
そして、高松氏の技術が、低コストながら、高品質で多収量の農産物生産と、持続的な農業経営を実現し、地域の環境保全にも貢献すると確信し、昨年「ふるさと農地再生委員会」を設立しました。
同会は、高松氏と長年の親交がある東京農工大学名誉教授 塩谷哲夫氏を代表とし、高松氏をリスペクトする技術者、研究者、農家、企業、市民など、およそ30名の有志が集まり、高松氏が55年間にわたって実践してきた技術体系を多様な視点で研究、検証することを目的としています。

■小松崎氏の秘めた思い

このような様々な分野の人物が集うオープンな組織を設立し、この組織を原動力として公開シンポジウムを開催した小松崎氏には、ある秘めた思いがありました。
それは、小松崎氏がアメリカの大学での研究留学の原点となっています。アメリカの大学では篤農家の優れた技術を、試験研究機関が技術面、経営面で研究調査することは、ごく一般的であり、個人と地域の農業経営に貢献することが研究者の役割だったそうです。
その時、日本の研究者は、農業経営とは直接関係のない、自分の専門分野の研究ばかりをしているのではないかと考え、自分の研究は、農業経営に本当に役立っているのだろうか?という、自己反省を込めた真摯な思いです。

■片手に万能鍬、片手に赤飯

高松氏も、おそらく、そんな小松崎氏の思いを汲み取ったのでしょう。基調講演に登場した高松氏の姿に、参加者一同は驚かされました。右手には、高松氏の父親から譲り受けた万能鍬と、鋤簾がありました。70年以上経過した今でも、入念に手入れされおり、もちろん現役のものです。
さらに高松氏は、畑で栽培した水稲の餅米品種「ココノエモチ」でつくった赤飯と落花生も持参してきたのです。餅米は、昨年の異常気象下でも、一度も灌水せずに60俵/10aを収穫していました。
そして、開口一番、高松氏は万能鍬を掲げながら、いつものそのやさしい口調で、「この55年間、農業技術は進歩ではなく、後退してきました!」と発言したのでした。続けざまに、「私が55年間取り組んできた技術の成果は、この赤飯と落花生の食味が示してくれます。皆さん、食べてご意見を聞かせてください!」と。
これらの言葉の意味を、参加者がどう理解したのか分かりませんが、基調講演の後、数名の研究者が感銘し、高松氏の元に訪れていました。高松氏のスピリットとその気魄が、閉ざされていた研究者の扉を、わずかながらでも、開いたことは間違いないようでした。

『天皇祭祀を司っていた伯家神道』

天皇祭祀を司っていた伯家神道.jpg

古代からの高次元科学「おみち」(白川伯王家秘伝)が地球再生への新しい道を切り開きます。
日本の秘密「おみち」とは、霊能にあらず、最先端テクノロジーの未来系「デジタルナレッジ」のことだった。それはまた地球コアの生命体「クニコソタチノカミ」を鎮魂する超サイエンスでもあった。
古代より天皇家を支えた祭祀システムの全貌が、ついに明らかにされる!

関連リンクLinkIcon

『農業経営者』2008年11月号

cover0811.jpg

月刊誌『農業経営者』の「経営者ルポ」で、すぎやま農場 杉山修一さんの記事を書かさせていただきました。
稚拙な文章ではありますが、お読みいただければと思います。

関連リンクLinkIcon

『家庭菜園の実際』

kateisaien_200.jpg

終戦直後に日本の食糧難問題を解決するために発刊された、まぼろしの名著がついに復活!!
新たな問題を抱える、現代日本の農業に関わるすべての人たち、新規就農を目指す人たち、家庭菜園でもプロ顔負けの作物を栽培したい人たち、必読の書。

関連リンクLinkIcon

『新栽培技術の理論体系』

rirontaikei_200.jpg

日本の農業界に多大な影響を及ぼした、栄養週期理論の原典。
研究者、指導者、農業経営者、栄養週期理論を習得したい人向け。

関連リンクLinkIcon

『大井上康 講演会録』

講演会録_背景白_200.png

本書は、大井上康氏が昭和25年2月15日に、埼玉県浦和市(現・さいたま市浦和区)に行った講演会の速記録を現代の用字用語に置き換えたものです。
大井上康氏の講演録で現存する唯一の貴重な書です。

関連リンクLinkIcon